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Challenge for dream !

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夢に向かってチャレンジ!

No.47 講演(東京)

 
2011年5月20日 金曜日  晴れ


5月12日~15日に東京国際フォーラムで「第115回日本眼科学会総会」が行われました。


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私は15日の「オルソケラトロジー講習会」で「保険と関連法制」について講演をしました。

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オルソケラトロジーとは特殊なハードコンタクトレンズで角膜の形状を変えて裸眼視力の改善を図る治療法です。
オルソケラトロジーの治療は保険の適応外です。使用するレンズは、以前は未承認のものしかありませんでしたが、現在は承認されたものがあります。承認されたレンズを処方する医師は日本眼科学会認定の眼科専門医で、同学会の主催する講習会とメーカーの講習会を受講することが義務付けられています。
オルソケラトロジーによるトラブルが生じています。この治療を希望される方は、資格を持つ眼科専門医からメリットとデメリットについて詳しく説明を受けていただきたいです。そして安全性が確認されているコンタクトレンズ (承認されたもの) を使用することを薦めます。


コンタクトレンズによる角膜 (黒目) の感染症が問題になっています。その原因のひとつとして、レンズケースが細菌、真菌 (カビ) 、アカントアメーバなどの微生物に汚染されていることが、揚げられています。
全国の5医療施設 (下関のウエダ眼科、大阪の稲葉眼科医院、東京の道玄坂糸井眼科医院、名古屋の水谷眼科診療所、仙台のさど眼科) で患者から351症例のレンズケースを回収して、微生物学的検査とレンズケアの状況を調査した結果を、稲葉眼科医院の稲葉先生が発表しました。
ソフトレンズのケースの 26.6 %、ハードレンズのケースの 50.9 %に細菌が検出されました。
この結果はこれまでの報告に比べると低い値です。この5医療施設の眼科医はコンタクトレンズのエキスパートで、患者に対する指導がしっかりされているので、この程度の細菌の汚染で済んだと考えられます。
レンズケアをしっかりしている使用者においてもレンズケース内の汚染の危険性があるので、取り扱いには注意する必要があります。


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by Challenge-dream | 2011-05-20 23:14 | 仕事

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