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Challenge for dream !

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夢に向かってチャレンジ!

No.37 眼鏡とコンタクトレンズの診療


 2011年4月24日 日曜日  曇り/晴れ


私は、1987年に山口大学を卒業し、同大学の眼科学教室に入局して、眼科の勉強をしました。
その後、1992年に下関市で、ウエダ眼科を開設しました。
大学時代は眼鏡やコンタクトレンズについてはあまり勉強しませんでしたが、開業すると眼鏡やコンタクトレンズの患者さんが数多く来院されるようになりました。

自分ではまあまあうまく処方したと思っても、患者さんが不調を訴えられることがありました。
患者さんは眼科で発行された眼鏡やコンタクトレンズの処方せんを手にして販売店でこれらを購入しますが、調子が悪いと、処方した眼科医にクレームをいわれます。これは当然のことです。
中には、高額な眼鏡やコンタクトレンズを購入された方もおられます。
見えにくいばかりか、それらを使用して目が疲れる、痛い、充血するなどのトラブルが生じようならば、診療費を返してほしい、眼鏡やコンタクトレンズの費用も払ってほしいといいたくなるのもわかります。

一方、私たち眼科医の立場からすると、患者さんが満足するような眼鏡やコンタクトレンズを合わせるのは難しいことです。
患者さんの満足度にはかなり個人差があります。
例えば、視力検査で1.0 以上の視力が得られたとしても、よく見えないといわれる方がおられます。
確かにそうです。一般に行われている視力検査は、明るい部屋で、コンストラストのよい視標を使って、静止した視標を、静止した状態で、数秒間の時間をかけて見ます。いかにいい条件で検査しているかがわかります。
ところが、実生活となると条件は違います。車をそれなりのスピードで運転中に、目の前を暗い色調の物が動いていたとしたら、それも夜間だとしたら、すぐに気づくかどうかといことが問題になります。
こうしたことからも、通常の視力検査は見え方のひとつのチェックにすぎないことがわかります。
それでは、遠くがよく見える眼鏡やコンタクトレンズがいいかというとそうではありません。そうしたものは、目の疲労を起こしやすいのです。
患者さんの使用目的に応じて、これらを合わさならないのですが、単純にはいかないのです。

さらに、コンタクトレンズは、それ自体が目にとって異物なので、目に適切にフィットされたものを、正しく使用しないと、いろいろなトラブルが生じます。最悪の場合には失明につながることもあります。

患者さんに合ったコンタクトレンズを処方するためには、多くの知識と技術を必要とします。
私は、来院された患者さんがこれまで以上に満足していただけるようにと願って、多くのことを勉強し、技術を磨きました。
今では自信をもって眼鏡やコンタクトレンズを処方できるようになりました。
by Challenge-dream | 2011-04-24 22:02 | 仕事

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