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夢に向かってチャレンジ!

No.32 東日本大震災の復興ビジョン


 2011年4月11日 月曜日  曇り


東日本大震災が発生して1ヶ月が経ちます。

死者は 13,116人、そして行方不明者は 14,377人で被災地での捜索は長期化が予想されます。
建物被害は 221,638戸で、避難所で生活を送る人18都道府県で約14万7千人と言われています。

生活する上で、「衣・食・住」が大事だといわれますが、まず何よりも生きていくためには水と食べ物、そして寒さから身を守るために衣類が必要です。

被災直後は水や食べ物がなくて被災者はたいへんな思いをしました。
3月とはいえ被災地には雪が降り、電気、ガス、石油がない被災地では暖房がなく、毛布にくるまって寒さをしのぐ被災者の姿がテレビに放映されていました。
救援物資が届き、水、食べ物、衣類などは充足しつつありますが、被災者の多くはいまだに体育館などに避難しています。早く、住むところ「住」を用意してあげたいですが、仮設住宅の数は少なく、被災者には不自由な時間が続きそうです。

政府は9日、東日本大地震の復旧・復興に向けた4兆円規模の2011年第1年度第1次補正予算案を固めました。
道路や港湾施設などのインフラ復旧の公共事業費1兆5千億円の他、被災者の仮設住宅7万戸分の建設費約5千億円、資金繰りに苦しむ中小企業への融資財源約1兆円を計上しました。

1995年の阪神大震災の直接的な被害は約10兆円だったようで、今回の東日本大震災は16兆〜25兆円と内閣府は試算しています。

被災地はがれきの山で撤去作業が進んでいません。行方不明者を捜索しながらの撤去ですから時間がかかるのは無理もありません。

平地にした後に、新しい都市、町、村づくりをしなければならないのですが、その青写真がまだできていません。

管首相は、11日に「復興構想会議」を立ち上げたそうですが、対応の遅さに驚きました。政府はいったい何をしていたのでしょうか。

日本はこれまで関東大震災、阪神大震災を経験しましたが、見事に再生しました。こうした前例をふまえれば、将来の展望を早期に示すことができると思います。
もう1ヶ月も経ちました。本来であれば、公表した復興ビジョン (復興への青写真) の工程表を作成している段階で、おおまかな内容が示されていてもいいと思います。

関東大震災のときは、後藤新平が帝都復興総裁として強いリーダーシップを発揮しました。後藤新平は、「復旧」ではなく「復興」という言葉を使ったのは、古きに戻すのでなく、新たに創ることを強調したようです。

今回の東日本大震災の復興構想会議の議長には、阪神大震災を経験した五百旗頭真防衛大学校長が内定し、委員に建築家などの有識者に被災した(岩手県、宮城県、福島県) の知事も加わるようですが、被災者に希望を与えるためには、復興ビジョン を1日も早く提示してもらいたいです。
by Challenge-dream | 2011-04-11 22:11 | できごと

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