No.10 東日本巨大地震による被害
2011年3月15日 火曜日 曇り
東日本巨大地震の被害は発生5日目の15日、死者・行方不明者が 6464人で、避難生活者が 46万人以上に達していると報道されました。
宮城県警によると、死者が万単位に及ぶのは間違えないという見解を示しています。
同県の南三陸町は人口約1万7000人のうち行方不明者が約1万人といわれていましたが、15日午前までに9700人が避難していることが確認されました。約1000人の遺体が見つかり、まだ約7000人と連絡がとれていないようです。
各地から報告から被害の深刻さが伝わるとともに、自然の猛威にあらためて驚きます。
一方で、岩手県で 70歳の女性が 92時間ぶりに救出されたといううれしい報道がありました。
被災者の生存率は、発生から 72時間を超えると急激に下がるといわれますが、70歳というご高齢でよく頑張られたと思います。
救出作業はたいへんでしょうが、まだ多くの被災者が救われることを願っています。
福島第1原発の事故に伴うに電力不足に対する計画停電が首都圏で実施されています。
西日本にいる住民も節電して、余った電力を東日本に送電すればいいと考えますが、簡単ではないようです。
西日本と東日本では電気の周波数が異なります (東日本が50Hz、西日本が60Hz)。
西日本の電力会社が東日本の電力会社に送電するためには周波数変換施設の容量に上限があるので、少量しか送れないようです。
このため中国電力では、現時点では地域住民に節電の協力をお願いしていないとのことです。
でも心情的に私は節電に心がけたいと思います。
ところで、どうして東日本と西日本では電気の周波数が違うのでしょうか?
少し調べてみました。
明治時代に海外から発電機を輸入する際に、東京の電力会社がドイツから輸入したのに対して、大阪の電力会社は米国から輸入した結果、東西で電気の周波数が異なったということです。
異なる周波数を調整する変換装置は3カ所しかなく、計 100万キロワットしか送電できないため、首都圏で不足する 1000万キロワットを満たせないようです。
この周波数変換施設の容量が少ないことについては、電力業界でも認識していても、増設するには数千億円の投資が必要だそうで、こうした巨額の投資をするならば各社で発電所を新設する方が有効だとしていたことが背景のようです。
目先でなく、長い目で、それも広い目で、物事を考えて、実践してもらいたいものです。
これは、私たちにもいえることです。
日頃から、こうしたことを心がけましょう。
by Challenge-dream
| 2011-03-15 21:32
| できごと